シュミットカセグレンで長時間撮影、撮像時のミラーシフトの改善
(富田式ミラーシフトロック)
この富田式ミラーシフトロックは、富田五郎氏のご厚意により当社・光映舎で製造、販売する事になりました。
下記の説明は富田五郎氏のホームページの記事より一部掲載いたしました。詳しくは富田式ミラーシフトロックをご覧下さい。

ミラーシフト
 シュミットカセグレンで撮影,撮像をする際のピント合わせでミラーシフトに悩ませられたことから改善を試みました。
 ドローチューブ又はヘリコイドを付ければピントを合わせの時のミラーシフトの影響は少なくなりますが
 しかし長時間露出をする場合ミラーが固定されていないため微妙に動いて星像が流れてしまうことがあります。

ミラーシフトの原因と対策
 ミラーシフトの原因はミラーをスライドさせる為のスリーブ、バッフル間の遊びとFOCUS用ボルトとFOCUS用ナットの間の遊びです。
 前者は内部構造の為手を加えることが出来ませんが、後者はFOCUS用ノブとして外に出ている為手を加えることが出来ます。
 FOCUS用ノブは、ミラーを前後に移動させるために「アームを介して固定されたボルト」に嵌められた「ナットに固定されたノブ」です。
 このボルトとナットの間の遊びを無くせば間接的にミラーが固定化されます。

そこでミラーを固定するために改良を試みました。
 構想は次のとうりです。 (シュミカセFOCUS部概略図参照)

 FOCUS用ノブを新規に製作し先端を延長してメスねじを切り、押しねじを追加して押し引きねじを構成して半固定としました。
 内部の改造は一切していません。
 押しねじを締めることにより、押しねじ、FOCUS用ナット、FOCUS用ボルト、アーム、ミラー、スリーブ、は一体構造となり前記後者の遊びはなくなります。
 シンプルな構造ですが結果は上々で快適にミラーシフトをロックすることができました。



動き量の直接測定
 ミラーシフトの動き量をダイアルゲージで直接測定してみました。
 ダイアルゲージをミラーの外周付近の面に接触させて測定しました。 (シュミカセFOCUS部概略図参照)
         ミラー外周部分の遊び
   押しねじ    C11ーEX      C8−EX
  締め付け無し   100μ〜110μ    80μ〜85μ  
  締め付け有り   30μ〜 40μ    40μ〜45μ 

 この改良でC11では遊び(ガタ)が約1/3にC8では約1/2に減ったことになります。

試作品の外観

 下のスナップの左側はC11用の試作品 右側はC8用の試作品です。
 それぞれの左側は標準のノブ(つまみ)です。

  


組み付け外観
次のスナップはそれぞれC11とC8に取り付けた外観です。

   

標準ノブでの追加工
 標準付属品のノブを追加工しても効果を確かめることが出来ます。
 ノブ先端の中心に4〜6mmのタップでメスねじを切ります。押しねじは既製品が販売されているのでこれを利用します。
 止めねじを3等配又は4等配にM3ねじ追加して止めつけます。
 この方法の欠点はメスねじ部分の厚みが3〜4mmと薄い為押しねじの中心がずれることがあります。


製作の際の注意事項 
 押しねじの先端は旋盤加工で平面を出しておくと面接触になりしっかり止まります。
 ノブの止めねじは4個所の等配置止め(少なくとも3箇所)で止めてください。
 押しねじで締めたときのノブの傾きを防げます。



C11の場合ノブを外して穴の中を覗くと抜け止めの為の+丸ねじの頭が見えます。
 出来ればこの頭の面を旋盤で平面にφ6位削ると前記の押しねじと面接触になりしっかりと固定されます。
(C8にはこのねじはありません。)
 C8,C11,以外のシュミカセにも効果があるとは思いますがまだ現物を分解したことがないので不明です。
 その後C9はC8と同一部品で使えることが解かりました。


   ストレート構造

 C14,C11,C9−1/4、C8,C5








  段付き構造

 C14又はC11









  C9−1/4








取扱方法
 最初は押しねじを緩めておきFOCUS用ノブを回してピントを合わせます。
 ピントが合った所で押しねじを軽く締めます。
 この時ピントが少しずれます。
 FOCUS用ノブを少し回してピントを合わせ直します。
 ピントの出たところでFOCUS用ノブが動かないようにするのがコツです。

 この考案は2000/5/20 CANP2000(CCD Astronomy Network Party 2000)で発表しました。

以上は富田五郎氏の説明をそのまま掲載いたしました。



富田式ミラーシフトロックサイズ別製品価格・在庫一覧表


価格
   
 C8・C9用   ¥3,800(税込み¥4,104)
    ※軸径:約φ13

 C11・C14用   ¥3,800(税込み¥4,104)
    ※軸径:約φ19

 C11・C14用 Type N  ¥3,800(税込み¥4,104)
    ※軸径:約φ22

※段付構造は生産中止いたしました。

現在上記の3種類製作しています。ご注文の際にはご確認下さい。

※ミードシュミカセ用富田式ミラーシフトロックは構造上効果は期待できませんので製作いたしません。ご了承下さい。